日米韓の戦後 2020 1 12

こじれる日韓関係は、極めて韓国の内政問題である。

書名 ルトワックの日本改造論
著者 エドワード・ルトワック  飛鳥新社

 第二次世界大戦で、日本は、アメリカと4年近く戦いました。
太平洋においては、人類史上初となる「空母決戦」が行われました。
 日本の空母艦隊とアメリカの空母艦隊の戦いは、
アメリカの勝利となり、日本の敗戦が濃くなりました。
 にもかかわらず、アメリカは、広島と長崎に原子爆弾を投下して、
さらに、大型の爆撃機で東京に大量の焼夷弾を投下した結果、
木造住宅が多かったので、数十万人の市民が焼死しました。
 それでも、アメリカを恨む日本人はいなかったのです。
マッカーサー元帥は、終戦後、初めて東京に降り立った時、
サムライに襲われるのではないのかと不安になったそうです。
しかし、当時の日本人は、礼儀正しくマッカーサーに接したという。
 なぜか。
当時の日本人は、こう思ったかもしれません。
「死力の限りを尽くしてアメリカと戦ったが、それでも負けてしまった。
太平洋で人類史上初となる空母決戦でも勝てなかった。
世界最大の戦艦だった大和も撃沈させられた」
 一種のあきらめの気持ちと、
廃墟となった国土を大至急、建て直さなければならないという気持ちが強かったでしょう。
 今の私たち日本人も、こう思っているかもしれません。
「先祖たちは、勇敢にアメリカと戦った。
それでも負けてしまった。
あきらめるしかない」
 一方の韓国は、日本ほど被害が出ていません。
原子爆弾が落ちたわけでもなく、大空襲があったわけでもないのです。
それでも、植民地支配をした日本を恨んでいます。
 それは、韓国が日本と戦って独立したわけではなく、
アメリカが韓国を日本から解放してあげたという事実が、
韓国を苦しめているのです。
「先祖たちは、日本と戦ったわけではない。
アメリカが日本の支配を終わらせただけだ」という「不完全燃焼」と「くやしさ」が、
韓国の戦後を終わらせないのです。
 実は、ルトワック氏によると、
戦後において、韓国の日本に対する感情は、欧州でもよく見られた現象であり、
決して韓国が特殊であるということはないという。
 第二次世界大戦で、ドイツと激しく戦った国ほど、
ドイツに対する恨みは、早く消え、
ドイツに服従した国ほど、戦後になって激しくドイツを恨み続けたという現象があったそうです。




































































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